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gimmickkouza:electronic_basic:3:2_rule [2024/06/16 17:11] – [Arduino言語の構造] lutamestagimmickkouza:electronic_basic:3:2_rule [2024/06/21 18:23] (現在) lutamesta
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 世の中にはいろいろなプログラミング言語があり、それぞれに独自のルールを持っています。 世の中にはいろいろなプログラミング言語があり、それぞれに独自のルールを持っています。
 先程のLチカのサンプルコードを使いながら、Arduino言語のお作法について解説します。 先程のLチカのサンプルコードを使いながら、Arduino言語のお作法について解説します。
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 ===== Arduino言語の構造 ===== ===== Arduino言語の構造 =====
  
行 41: 行 41:
 Arduino言語でプログラムを書く上で、いくつかの決まり事があります。 Arduino言語でプログラムを書く上で、いくつかの決まり事があります。
 この決まり事を守れていないとプログラムは動作できず、「検証」をかけたときにエラーが出ます。 この決まり事を守れていないとプログラムは動作できず、「検証」をかけたときにエラーが出ます。
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 ==== 文末には必ず「;」(セミコロン)をつける ==== ==== 文末には必ず「;」(セミコロン)をつける ====
 命令文を1文書いたら、その後ろには必ず「;」(セミコロン)を付けます。 命令文を1文書いたら、その後ろには必ず「;」(セミコロン)を付けます。
行 52: 行 52:
 つまり「;」を付けることによって、「この文はここで終わり。次の文字からは別の文」であることを、Arduinoにわからせます。 つまり「;」を付けることによって、「この文はここで終わり。次の文字からは別の文」であることを、Arduinoにわからせます。
 「;」を付け忘れると、Arduinoはどこからどこまでが一つの命令文なのかを判別できなくなり、エラーを吐いてしまいます。 「;」を付け忘れると、Arduinoはどこからどこまでが一つの命令文なのかを判別できなくなり、エラーを吐いてしまいます。
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 ==== 括弧は必ず対になる ==== ==== 括弧は必ず対になる ====
 Arduinoでは命令を書くため、或いはある命令の中に別の命令を書くためなど、様々な場面で括弧を使います。 Arduinoでは命令を書くため、或いはある命令の中に別の命令を書くためなど、様々な場面で括弧を使います。
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 ※「;」を打たないルールの命令文も少数ですがあります。それは個別で覚えてください ※「;」を打たないルールの命令文も少数ですがあります。それは個別で覚えてください
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 ==== 2バイト文字(日本語や全角の英数字)は使えない ==== ==== 2バイト文字(日本語や全角の英数字)は使えない ====
 コンピュータの世界の文字には「1バイト文字」と「2バイト文字」があります。 コンピュータの世界の文字には「1バイト文字」と「2バイト文字」があります。
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 例2:下記の文は2バイト文字(全角英数記号)を使っているのでエラーが出ます 例2:下記の文は2バイト文字(全角英数記号)を使っているのでエラーが出ます
 <code>pinMode(13, OUTPUT);</code> <code>pinMode(13, OUTPUT);</code>
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 ※唯一の例外として、後述するコメント部分だけは日本語(を含む2バイト文字)を使うことができます ※唯一の例外として、後述するコメント部分だけは日本語(を含む2バイト文字)を使うことができます
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 ==== プログラムにはインデントを入れよう ==== ==== プログラムにはインデントを入れよう ====
 必須ではない(やらなくてもエラーは出ない)ですが、プログラムにはインデントを入れましょう。 必須ではない(やらなくてもエラーは出ない)ですが、プログラムにはインデントを入れましょう。
行 106: 行 105:
   * 【置換:プログラム本文の任意の単語を別の単語に置き換えます】「Ctrl」+「H」   * 【置換:プログラム本文の任意の単語を別の単語に置き換えます】「Ctrl」+「H」
 </panel> </panel>
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 ===== プログラムにコメントを書く ===== ===== プログラムにコメントを書く =====
 Arduinoのプログラム本文に文字を打ち込むと、その文字はプログラムの一部として認識されます。 Arduinoのプログラム本文に文字を打ち込むと、その文字はプログラムの一部として認識されます。
 しかし特定の記号を打ち込むことで、プログラムの動作には影響を及ぼさない「コメント」を書きこむことができます。 しかし特定の記号を打ち込むことで、プログラムの動作には影響を及ぼさない「コメント」を書きこむことができます。
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 ==== コメントはどう役に立つか ====  ==== コメントはどう役に立つか ==== 
   * 後からこのプログラムを見返した人(主に未来の自分ですが、そのプログラムを配布する場合は知らないどこかの誰か)の為に、プログラムの説明や注意を書いておく   * 後からこのプログラムを見返した人(主に未来の自分ですが、そのプログラムを配布する場合は知らないどこかの誰か)の為に、プログラムの説明や注意を書いておく
行 116: 行 116:
   * プログラムを見やすくするための装飾などを入れる   * プログラムを見やすくするための装飾などを入れる
   * プログラムの動作確認をするために、プログラムの特定の行や部分を一時的に「コメント」にしてしまうことで、プログラム本体から切り離して無効化する(この手法をコメントアウトといいます)   * プログラムの動作確認をするために、プログラムの特定の行や部分を一時的に「コメント」にしてしまうことで、プログラム本体から切り離して無効化する(この手法をコメントアウトといいます)
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 ==== コメントの書き方 ==== ==== コメントの書き方 ====
 コメントの書き方は下記の2通りです。 コメントの書き方は下記の2通りです。
 なおコメントになっている部分の文字は、ArduinoIDE上では薄灰色で表示されます。 なおコメントになっている部分の文字は、ArduinoIDE上では薄灰色で表示されます。
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 == 「//」(スラッシュを2個、つまりダブルスラッシュ)をつける == == 「//」(スラッシュを2個、つまりダブルスラッシュ)をつける ==