2-3 初期設定をしよう

早速ArduinoIDEを使ってみましょう!…と言いたいところですが、もう少しだけ必要な設定をしておきます。
  

実は現状のままでは、まだArduino UNO R4 MinimaをArduino IDEに繋げて使うことはできません。
インストールしたばかりのIDEには、R4 Minimaを扱うのに必要なデータが入っていないからです。
  

新しいマイコンをArduino IDEで使い始める時には、まずボードマネージャから使いたいボードのデータを探してインストールする必要があります。
※これはR4の例です。R3をお使いの方は、デフォルトで必要なデータが入っていますので、この①は飛ばして②から始めてください

下記のどちらかの方法でボードマネージャを呼び出します。

  • 各部解説⑦ボードマネージャのボタンを押して呼び出す
  • 各部解説①ツールバーの中から、ツール→ボード→ボードマネージャで呼び出す

ボードマネージャの「検索をフィルタ…」の欄(下の図の黄色枠で囲まれた場所)に、使いたいマイコンの名前を打ち込みます。
今回はArduino UNO R4 Minimaなので「Arduino UNO R4」と打ち込めばOKです。

“Arduino UNO R4 Boards”という検索結果が出てきました。

by~はこのデータの提供者を示します。
今回はby Arduinoとあるので、Arduino公式が提供しているものとわかります。
ボードによっては複数の提供者が異なるデータを提供していることがあるので、内容を確認してからインストールする必要があります。

左下の1.0.5はこのデータのバージョンです。基本的に最新版がデフォルトになっています。
特に理由がなければ最新版でOKです。

「インストール」のボタンを押します。

処理が終わると、IDEの画面右下に「インストールしました」というメッセージが出ます。
またウィンドウ下部のメッセージエリアや、ボードマネージャにも「installed」と表示されます。

  

新しい種類のボードを使う時は、先程の①の要領でボードのデータをダウンロードします。
IDEの中には、今までにダウンロードされたボードのデータが蓄積して保存されています。
それらのボード情報の中から、“今使いたいボードは何か”を正しく指定し設定する必要があります。
(例えばR4を使王としているにも関わらずR3のボード情報を指定している場合、IDEはR3のデータに基づいてプログラムをチェックしたり、設定を用意したりするため、エラーや動作不良が発生してしまいます)

ツール → ボード → Arduino UNO R4 Boards → Arduino UNO R4 Minima を選択します。
(R3の方は、ツール → ボード → Arduino AVR Boards → Arduino UNO を選択)


  

続いて、ArduinoがどのUSBのポートに繋がっているかをIDEで指定します。
まずArduino UNO R4 MinimaをパソコンにUSB-Cケーブルで繋いでください。

UNO R4が正常に接続されていれば、ツール → ポート の先に、“COM○○(Arduino UNO R4 Minima)”(○○の数字は使うパソコンによって変わります)が出現するので、これを選択します。

ここまで無事完了していれば、UNO R4にデータを書き込むことができるようになっています。
  
  

もう一つ、大事な設定変更をしておきましょう!
Arduino IDEは、初期状態ではいじったプログラムを自動保存する機能が有効になっています。
便利な機能ではあるのですが、サンプルコードをいじくるうちに勝手に保存がかかり、元のコードをグチャグチャに壊してしまう可能性が高いため、当面は無効化しておきましょう。

ツールバーの ファイル → 基本設定をクリック

下の方にある 自動保存 の左にあるチェックマークを外して、右下のOKを押して無効化完了