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tech:boarddesign:eagle:brd [2022/08/10 23:57] – [捨て基板] matsuhachitech:boarddesign:eagle:brd [2025/02/21 01:39] (現在) – [パターン] matsuhachi
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   * DRCを読み込んで保存しておくと、基板厚さ等も保持される。   * DRCを読み込んで保存しておくと、基板厚さ等も保持される。
   * 使ったdrcファイルやCAMファイルも一緒にリポジトリに入れる   * 使ったdrcファイルやCAMファイルも一緒にリポジトリに入れる
-===== シルクについて =====+===== パターン ===== 
 +  * [[https://www.art-denshi.co.jp/tech/18977?zc_cid=3z145fb66f98f1d04bd664dc85e1871b98c05d2d992ac57f3dc0c29938ce05b7de|「失敗しない」電圧を考慮したパターン間隔の考え方]] 
 +    * {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20250221-013818.png?400}} 
 +  * 配線の電流容量 
 +    * 配線の電流容量(1mm / 1A、via0.5φ x 3個 / 1A) 
 + 
 +===== シルク =====
   * NAMEやVALUEがボード図で出てこないとき、自作パーツに>NAME、>VALUEを描いていないことが考えられる   * NAMEやVALUEがボード図で出てこないとき、自作パーツに>NAME、>VALUEを描いていないことが考えられる
   * たまにライブラリを外部から落としてくると、>Namesになってたりするがこれでは反映されない。>NAME、>VALUEに変更   * たまにライブラリを外部から落としてくると、>Namesになってたりするがこれでは反映されない。>NAME、>VALUEに変更
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   * ボード図に出てきても、ガーバーデータに出てきてない場合は、tValues等見せないレイヤーに来ている可能性がある   * ボード図に出てきても、ガーバーデータに出てきてない場合は、tValues等見せないレイヤーに来ている可能性がある
  
 +  *  LED等を載せるため反射率を稼ぐ等、基板を白くしたいときがある
 +    * レジスト白の基板はレジストが剥がれやすいので、レジストは緑のままとして、シルクベタで反射を稼ぐ
 +      * 例えば黒丸の部分がLEDで、真ん中のボタン(SW1)部分を綺麗に光らせたいとするとこんな感じ
 +      * {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20220810-152314.png?200}}
 +    * ↑上の図では、実は、コンデンサもLEDも1種類しかなかったため、特に書いてないが、シルクで埋まるところは引き出し線で部材名を指定するとよい
 +      * こういうイメージ。ビアの上のシルクは消えるからこれでは綺麗にならないが。
 +      * {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20220810-152535.png?200}}
 +  * シルクに画像を入れたいときは、run import-bmp.ulp
 +    * [[https://toucylab.exblog.jp/20639538/|参考文献]]
 +    * [[https://knowledge.autodesk.com/ja/support/eagle/troubleshooting/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/JPN/How-to-create-a-schematic-of-the-PCB-board-by-uploading-the-PCB-picture-in-the-Eagle.html|公式の案内]]
 +    * 黒い面が白く、白い面が黒くなる(多分)ので、色味の反転をしてから読み込む
 +    * 反転が大変なので、ボトムレイヤーに印刷するときは、先に画像を反転してからインポートするのが楽
 +    * 2色だと、面積多いほうが多分白く塗られるので、選択は1色
 +    * 正解の状態
 +      * {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20230224-020557.png}}
 +    * 失敗の状態
 +      * {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20230224-020923.png}}
 +    * スケールの数値を1からいじれば、大きさの変更も可能
 +    * 読み込んだ画像レイヤーを、camファイルでtopシルクレイヤーかbottomシルクレイヤーに指定すれば、反映される
 ===== 書き方 ===== ===== 書き方 =====
 ==== 基本 ==== ==== 基本 ====
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   * 回路は左から右に、電圧の高いものが上から下に書く(回路の素101からだったかも)   * 回路は左から右に、電圧の高いものが上から下に書く(回路の素101からだったかも)
   * TOPとBOTTOMをそれぞれ表示してチェック   * TOPとBOTTOMをそれぞれ表示してチェック
 +  * TOPからBOTTOMなど、線をレイヤーでまたぐときは、マウスの真ん中のボタンで入れ替えられる
 ==== レイヤー ==== ==== レイヤー ====
   * infoの上のLayer Settingsで見たいレイヤーを切り替えられる   * infoの上のLayer Settingsで見たいレイヤーを切り替えられる
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     * 文字通りエンドミル。     * 文字通りエンドミル。
   * Measures   * Measures
-    * 寸法。寸法入力はMeasuresへ。寸法の真ん中ダブルクリックで触れる+    * 寸法。寸法入力はMeasuresへ。寸法の真ん中ダブルクリックで触れる。 
 +    * 基板外形をMeasuresに書いておくとよい。
   * tDocu / bDocu   * tDocu / bDocu
     * 実際のシルクに反映されない情報。     * 実際のシルクに反映されない情報。
 ==== GND ==== ==== GND ====
-  * GNDはベタにするので割と適当でいい+  * GNDはベタにするので割と適当でいい。 
 +  * ポリゴンツールでベタ作りたい部分を(基本は外形に沿う)描き、囲い切ったときにnameでGNDを指定。 
 +    * その後、ratsnestでベタGNDが打たれる。ratsnestってネズミの巣か? 
 +    * 見え方が変わるだけで実は何も起きない。つまりctrl+zでは戻れない。 
 +    * 基板が見づらくなるので、リセットしたい場合は、外形線を一度ゴミ箱に入れて、ctrl+Zで元に戻す 
 +    * ratsnestすればベタGNDは更新されるので、基板をいじりながらratsnestしていくのもあり。
   * TOPとBOTTOMのベタGNDになるべく電位差が発生しないようにビアを打つ   * TOPとBOTTOMのベタGNDになるべく電位差が発生しないようにビアを打つ
     * ビアを一つ打ち、nameをGNDにして、めっちゃコピーして打っていく     * ビアを一つ打ち、nameをGNDにして、めっちゃコピーして打っていく
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   * ビアの上にはシルクが印刷されないので注意   * ビアの上にはシルクが印刷されないので注意
   * レイヤーをViasにすれば、Viasがよく見える形で出てくる   * レイヤーをViasにすれば、Viasがよく見える形で出てくる
-    *  {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20220808-070904.png}}+    *  {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20220808-070904.png?400}}
  
  
 ==== 配置 ==== ==== 配置 ====
-  * 動かしてはいけない部品はlockしておく(nameもlockされるのがめんどいが) +  * 動かしてはいけない部品はLockしておく(nameも+ockされるので注意。 
-  * mirrorで部品の位置反転。配線などは反転できない+    * Lockされてたら+がxになる 
 +  * mirrorで部品の位置をTop/Bottomに反転。配線などは反転できない
   * パスコンはICの近くに、パスコンを通してICに電源供給   * パスコンはICの近くに、パスコンを通してICに電源供給
   * ユニバーサル基板のスルーホール穴の間隔が0.1インチ (2.54mm)=100mil   * ユニバーサル基板のスルーホール穴の間隔が0.1インチ (2.54mm)=100mil
行 127: 行 160:
   * Autoroute   * Autoroute
   * 配線全消しはripup →GOボタン   * 配線全消しはripup →GOボタン
 +
 ==== 捨て基板 ==== ==== 捨て基板 ====
   * CAMするときに外形やmillingと同じようなレイヤーで指定すればどの寸法系レイヤーでも割と大丈夫?   * CAMするときに外形やmillingと同じようなレイヤーで指定すればどの寸法系レイヤーでも割と大丈夫?
行 132: 行 166:
     * Vscoreレイヤーだと、外形線とは別のレイヤーになるので、見やすいけど、指定し忘れることがある     * Vscoreレイヤーだと、外形線とは別のレイヤーになるので、見やすいけど、指定し忘れることがある
 === 手順 === === 手順 ===
 +  - 捨て基板外形を描く。Vカットする場合は、最低基板サイズがあるので注意。
 +  - 捨て基板外形の端から5mmずつのところに、4mmのドリル穴を開ける。Vカット時の固定用。
   - 基板外形の一番外側の辺にVカットラインを引く。   - 基板外形の一番外側の辺にVカットラインを引く。
     * widthは0.5。カットの分だけ、外形側にオフセットすること。     * widthは0.5。カットの分だけ、外形側にオフセットすること。
       * [[https://jiwashin.blogspot.com/2020/07/v-cut-line-by-eagle-for-jlcpcb.html|太さは0でもいいが、カットする幅が必要なのでカット幅がパターンやシルクをケズらないか確認する意味でも太さを指定した方が良い。]]       * [[https://jiwashin.blogspot.com/2020/07/v-cut-line-by-eagle-for-jlcpcb.html|太さは0でもいいが、カットする幅が必要なのでカット幅がパターンやシルクをケズらないか確認する意味でも太さを指定した方が良い。]]
     * Dimensionと被ってもOK。Dimensionの線を消すとベタGNDが外形より外側に出て、銅箔部分を切断することになりかねないため。     * Dimensionと被ってもOK。Dimensionの線を消すとベタGNDが外形より外側に出て、銅箔部分を切断することになりかねないため。
-    * {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20220808-075101.png?400}} {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20220810-142454.png?400}}+      * {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20220808-075101.png?400}} {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20220810-142454.png?400}}
   - 穴加工する部分を作る。   - 穴加工する部分を作る。
     * 上記手順のままでもくり抜きはされるが、微妙にRが残ってしまう     * 上記手順のままでもくり抜きはされるが、微妙にRが残ってしまう
-      * {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20220808-075909.png?400}}+      * {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20220808-075909.png?200}}
     * millingでスロットを作る方法と、Dimensionでくり抜く方法がある     * millingでスロットを作る方法と、Dimensionでくり抜く方法がある
       * millingでスロットを作る       * millingでスロットを作る
         * くり抜くと、基板の端材が飛ぶこともある(基板製造側で良しなにやってくれる可能性もあるが)ので、こちらがいいかも。外形寸法がずれる可能性はあるが。         * くり抜くと、基板の端材が飛ぶこともある(基板製造側で良しなにやってくれる可能性もあるが)ので、こちらがいいかも。外形寸法がずれる可能性はあるが。
           * millingレイヤーで幅1の線で描き、MiterコマンドでRをつけると綺麗に描ける           * millingレイヤーで幅1の線で描き、MiterコマンドでRをつけると綺麗に描ける
-          * {{:tech:boarddesign:eagle:79add527-2a19-43fb-9ea8-1aab412976d7.jpeg?400|}} {{:tech:boarddesign:eagle:3cf476be-bc4d-4e06-b124-71338b98a22c.jpeg?400|}} +          * {{:tech:boarddesign:eagle:79add527-2a19-43fb-9ea8-1aab412976d7.jpeg?200}} {{:tech:boarddesign:eagle:3cf476be-bc4d-4e06-b124-71338b98a22c.jpeg?200}} 
-        * Dimensionでくり抜く方法 +      * Dimensionでくり抜く方法 
-          * 捨て基板部分に余分にエンドミルの逃がし部分を作る方法。外形幅+2mmくらい。 +        * 捨て基板部分に余分にエンドミルの逃がし部分を作る方法。外形幅+2mmくらい。 
-          * 直線部分については、外形線を延長し、切り出し部分を描く +        * 直線部分については、外形線を延長し、切り出し部分を描く 
-            * {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20220808-075847.png}} +          * {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20220808-075847.png?400}} 
-          * 基板上にRをつける部分については、刃物が通り過ぎ切ってくれるように描く +        * 基板上にRをつける部分については、刃物が通り過ぎ切ってくれるように描く 
-            * {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20220808-080438.png}} +          * {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20220808-080438.png?400}} 
-          * DimensionレイヤーでVカットラインも切り出しもやる時の注意 +        * DimensionレイヤーでVカットラインも切り出しもやる時の注意 
-            * 囲んでも抜かれないことがある +          * 囲んでも抜かれないことがある 
-              * このときは、Vカットラインを、一度別のレイヤー等(VScoreとか)に逃がして、Dimensionレイヤーで囲んでみるとよい +            * このときは、Vカットラインを、一度別のレイヤー等(VScoreとか)に逃がして、Dimensionレイヤーで囲んでみるとよい 
-            * 基板となる部分の見え方?が変になることがある。基板部分がグレーで抜く部分が黒く表示されるなど。製造上は問題ない。+          * 基板となる部分の見え方?が変になることがある。基板部分がグレーで抜く部分が黒く表示されるなど。製造上は問題ない。
   - CAMで確認する   - CAMで確認する
     * Legacyからダブルクリックで外形やmillingレイヤーをエントリーしたあと、Vカットラインやmillingが出てなければ、レイヤーをダブルクリックで追加     * Legacyからダブルクリックで外形やmillingレイヤーをエントリーしたあと、Vカットラインやmillingが出てなければ、レイヤーをダブルクリックで追加
-    * {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20220808-081610.png?400}} +      * {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20220808-081610.png?400}}
- +
- +
-  * CAMするときに、指定できてればどこのレイヤーでもいいけど、Dimensionレイヤーで0.2mmにしておくとVカットになりやすいらしい +
-    * Vscoreの方法。エントリーしてから、レイヤーをクリックして、Vカットしたいレイヤーを追加 +
-    * {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20220808-081610.png}} +
-  - 基板の一番外側の辺にVカットラインを引く。かぶっているWidth0の線は消す→別にvscoreとかぶってもOK +
-    * {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20220808-075101.png?400}} +
-  - ルーターで穴加工する部分を作る。 +
-    * 1番のままでもくり抜きはされるが、微妙にRが残ってしまう +
-    * {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20220808-075909.png}} +
-    * くり抜きだと端材が出ちゃうので、溝加工がいいかも。millingレイヤーで、幅1mmで。 +
-    * 捨て基板部分に余分にエンドミルの逃がし部分を作る。1mmくらい。 +
-    * 広い切り出し部分を指定する +
-    * {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20220808-075847.png}} +
-    * 基板上にRをつける部分については、通り過ぎ切ってくれるようにくり抜く +
-    * {{:tech:boarddesign:eagle:pasted:20220808-080438.png}} +
-    * もし囲んでも抜かれなかったら、Vカットラインを、一度別のレイヤー等(VScoreとか)に逃がして、Dimensionレイヤーで囲んでみるとよい+
  
 ==== 面付け ==== ==== 面付け ====