はんだづけ
はんだ付けの基本
- 箱形の部品はまず対角上の四点をはんだ付けして固定
- 温度が低いと…ランドがあったまりきらず、はんだの山が欠ける・温度が高いと…はんだ内のヤニが蒸発してもろいはんだになる
- ランドの銅箔の接着剤が取れる
- ランドがちゃんと暖まっていると言葉にしにくいがツルンっという感じではんだが行き渡る
- はんだ付けすると基板が濡れる?のはヤニが溶けてるだけだから平気
- はんだ吸い取り線もいいけどはんだ吸い取り機が便利(注射器みたいなやつ、棒を押し込んでからボタンを押すと先端近くのはんだが取れる)
- はんだブリッジについて
- はんだブリッジはヤニによってできる
- 普通の温度の高さだとヤニが溶けて中で塊状になってしまうので、低めでブリッジする
- はんだのセルフアライメントについて
- 溶けたはんだの表面張力によって、はんだ付けされた部品、またははんだボールやはんだバンプが正規の位置に戻ることをいう。はんだ自身(セルフ)による位置合わせ(アライメント)の意味。
はんだ不良
- クラック
- ボイド
- 濡れ不足
はんだの吸い取り
- はんだ吸い取りリールから引き出したのをそのまま使う。離れたところを持てばそこまで熱くない。
- はんだ吸い取り線を切って、ニッパーで持ったら、ニッパーに熱が逃げるのでおすすめしない。
- パッドか、はんだごてに予備はんだ?する。これしないと、なかなかはんだ吸い取り線で吸えない
- 吸い取る
- ナイフ型の場合、先端より根本側のほうが熱を持っているので、根本側で押さえる。
- 基板に対して平行に当て、複数のパッドから一気に吸い取るほうがよい
- 1箇所ずつやってると他のパッドにはんだが行っちゃうことがあるんだよな…
はんだごての清掃
はんだごての両面に軽くはんだを盛ってからクリーニングワイヤーできれいにします。
盛らずにクリーニングワイヤーに当てると傷みます
線材にはんだするとき
- 線材へのはんだの盛り方
- フラックスが蒸発してしまうのでなるべく線材の付近で溶かし、スッと引くように乗せる
- 線材同士のはんだ付け
- 先に熱収縮チューブを通しておきます
- ツールクリップで線材同士の位置出しをします
- 上記と同様、フラックス蒸発の前にはんだをのせてはんだづけします
ICチップの実装
- フラックスを塗る
- 先が斜めになっているはんだごてで複数の素子に一度にはんだを流し込む
- フラックスリムーバーを塗る
温度調節可能なはんだごてがなぜ良いか
https://twitter.com/ShigezoneAkiba/status/1249168043705581569?s=20
温調コテはその名の通り、温度を好きな温度に調整できるはんだごて。
そして、いわゆる鉛入りといわれる共晶ハンダは融点183℃、鉛フリーのはんだは一般的に217℃です。
それを溶かすということで300℃から350℃くらいに設定している人が多いらしい。
温調コテはその調整機構を実現するために当然温度センサーがついている。
それがないハンダごてはどうするかというと…ふつうは一定の出力で温めっぱなしになる
ダイソーで売っている安いハンダごては「何W」とワット表示がされているのですが、その分ずっと電熱線に電気が流れる。
簡単に言うと温度が高すぎるとこまで行きがちです。
古のはんだ付け職人は濡れスポンジで小手先温度を下げたりするとかいう噂を聞いたことがあります。
高すぎるコテ先の温度が何を引き起こすか。
糸ハンダについて考えると、基板にしろ部品にしろ、金属は酸化していくもので、酸化した膜が表面に出来てしまうとハンダが乗らない。
その酸化皮膜を取り除くために糸ハンダにはフラックスというものが入っています。
このフラックスというのがハンダよりはるかに融点が低く、先に溶けるのですが、コテの温度が高すぎるとこれが一瞬で蒸発してしまい酸化皮膜が取れなかったりします。つまり、ハンダが乗っていかない。
いまの理屈で行くと温度はもっと融点に低い温度の方がいいんじゃない?という方は一度是非やってみてください。
「熱容量」というものがありまして、熱は空気中や基板に逃げていくのでこて先の温度がそのまま当てている部分の温度になるわけじゃないんですね