リワーク

  • リワークステーションを使うのは極力低温でICを外すため。
    • ヒートガンを当てても、熱が逃げてしまい綺麗に温まらず、温度を上げると局所的に300~350℃行ってしまって、ICへのダメージが大きいため、リワークステーションを使う
  1. エアブローを取り付ける
    • エアブローを置き場に置いてしまうと、ヒーターがきれるので、基本的には取り付けたままでやる
    • 先端形状(アタッチメント)をリフローするものに合わせて変える。
      • パターンにしか当たらないような形もある。
  2. リフローのベースとエアブローを温める
    • 電源スイッチをそれぞれ入れないと温め始めない。
    • 温度は低いほうがよい。素子を傷めないので。ただ、溶けるのに時間がかかるので、いい塩梅で。
    • はんだがとけるのが220℃なので、ベース温度は220℃前後。
      • 低くても大丈夫。ものによって、200℃くらいでも。
    • エアブロー温度は300℃前後。
      • 理想は赤外線温度計で測定して200℃くらいになるようにしたい
    • リフローが所定温度まで温め中の時も、上下ボタンを押せば設定温度が見られる
  3. 置き場の位置を合わせる
    • エアブロー高さはピンセットでサイドから操作できるくらいの高さ
      • 基板から1cmほどとか。
    • 奥行き方向はしっかり固定し、サイド方向は多少ずらせるくらいの余裕を持たせる
  4. 素子の位置を合わせる
    • リワークする素子の真上にエアブローがあることを確認
    • ブローをオフにするか、流量(AIR)を1にする(この時ははんだとけないらしいが溶けてたような…。)
    • 設定温度は目安。流量次第
  5. エアブローの流量を上げる
    • 5mm四方くらいだったらブロワ火力4から5くらい。
    • 小さいものは火力たかいと飛んでしまうので注意
      • マジで飛ぶ。ブローの中心にあることを確認する、そして、素子の足?の位置がパッドの中心に来るように狙って置く。
    • 素子が溶けたりしてたらブローを下げる
  6. リワークする
    • ピンセットは、先の太いタイプがよい。P-886とか
      • 細いピンセットは割と素子を持ちづらい
    • サイドからピンセットで素子を操作する
      • 正面からだとやりづらい
    • 素子はなるべく垂直に持つ。寝かせて持つと他の素子にぶつかりやすい。
    • 落ち着いて、ゆっくりやる
      • 離したり、置いたりするとき、パッと放り投げるのではなく、力を込めてゆっくり置く
    • 意外と力がいる。焦らない
    • 外すとき
      • はんだがだんだん溶けてくるのが見えたら外す
      • 赤外線温度計でチェックし、180℃くらいならOK
      • 素子が先端形状(アタッチメント)より大きかったり小さかったりすると外れづらい
      • 一発でパターンから取り除く。他のがずれるので。
    • 置くとき
      • はんだがとけてたら、はんだがブロー火力で波打つ。それを確認してから作業する。
      • はんだの表面張力で基板が持ち上がる可能性がある、隣のチップにぶつかる可能性がある。ゆっくり。
      • 素子を基板上で離すときは、接地させてから離す
      • 一発でパターンの大体の位置に置く
      • 置いたあと、少しぐりぐりしたり押したりするとはんだがつきやすい
  7. 基板の入れ替え・取り外し
    • 裏面にも実装されてる場合は、基板をはずすときに注意。
      • その辺にすぐ置くと裏の部品ズレるので、少し冷ましてから。
  • リワークステーションで載せ替えるのが困難そうな部品(足が見えてないとか)の場合、クリームハンダを数粒ずつ載せ、再度リフロー炉に入れるという手も使える